pcntl_signal
(PHP 4 >= 4.1.0, PHP 5)
pcntl_signal -- シグナルハンドラを設定する
説明
bool
pcntl_signal ( int signo, callback handle [, bool restart_syscalls] )
pcntl_signal() 関数は、signo
が指すシグナルに関するハンドラを設定します。
handler で指定するシグナルハンドラは、
ユーザ定義関数の名前、あるいは次の 2 つのグローバル定数 SIG_IGN
あるいは SIG_DFL のうちのいずれかとなります。
オプションの restart_syscalls では、
再起動のシステムコールに対応するかどうかを設定します。デフォルトは
TRUE です。
成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。
注意:
オプションの restart_syscalls パラメータは
PHP 4.3.0 以降で使用可能です。
注意:
PHP 4.3.0 以降では、オブジェクトのメソッドをコールバックとして使用する
ことが可能です。オブジェクトのメソッドをハンドラとして指定した場合には、
そのハンドラを別のものに変えたりスクリプトが終了したりするまでは
オブジェクトの参照カウントが増加しないことに注意しましょう。
例 1. pcntl_signal() の例
<?php
// PHP 4.3.0 以降では tick の使用が要求されます
declare(ticks = 1);
// シグナルハンドラ関数
function sig_handler($signo)
{
switch ($signo) {
case SIGTERM:
// シャットダウンの処理
exit;
break;
case SIGHUP:
// 再起動の処理
break;
case SIGUSR1:
echo "SIGUSR1 を受け取りました...\n";
break;
default:
// それ以外のシグナルの処理
}
}
echo "シグナルハンドラを設定します...\n";
// シグナルハンドラを設定します
pcntl_signal(SIGTERM, "sig_handler");
pcntl_signal(SIGHUP, "sig_handler");
pcntl_signal(SIGUSR1, "sig_handler");
// あるいは PHP 4.3.0 以降ならオブジェクトも指定できます
// pcntl_signal(SIGUSR1, array($obj, "do_something");
echo"自分自身に SIGTERM シグナルを送信します...\n";
// SIGUSR1 をカレントのプロセス ID に送信します
posix_kill(posix_getpid(), SIGUSR1);
echo "終了\n"
?>
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注意:
PHP 4.3.0 以降、PCNTL はシグナルハンドルコールバックの仕組みとして ticks
を使用しており、これは以前の仕組みよりずっと高速です。この変更は
"user ticks"
を使用するのと同じことです。上の例で示したように、
declare() を使用して
プログラム中でコールバックの発生を許可する場所を指定し、シグナルハンドラが
正しく動作するようにする必要があります。
pcntl_fork() および
pcntl_waitpid() も参照ください。